火災保険の基礎知識

火災保険の風災・雹(ひょう)災・雪災補償とは?

投稿日:2019年3月7日 更新日:

火災保険は火災の時のためだけの保険ではありません。自然災害などで建物・家財に損害を負った場合にも補償を受けることができます。そのなかでも、風災・雹災・雪災補償について、どのような場合に補償されるのか紹介していきます。 

風災・雹災・雪災とは

風災

風災とは、台風、旋風、竜巻、暴風等により生じた損害のことをいいます。例えば、台風による強風で屋根瓦が飛ばされてしまった場合は風災に該当します。同じ台風による被害でも、大雨による洪水や高潮は水災として取り扱われます。

雹災

雹災とは、雹またはあられにより生じた損害のことをいいます。例えば、雹によって窓ガラスが割れた場合は雹災に該当します。なお、積乱雲から降る直径5mm以上の氷の粒を雹といい、直径5mm未満のものはあられといいます。

雪災

雪災とは、豪雪の際の雪の重み、雪の落下などによる事故または雪崩により生じた損害のことをいいます。例えば、雪の重みでカーポートがつぶれた場合は雪災に該当します。なお、車は火災保険の対象ではないので、車に損害が出た場合は自動車保険の車両保険を使うこととなります。また、融雪洪水による損害は雪災ではなく水災としての扱いです。

風災・雹災・雪災補償で補償される事例

風災・雹災・雪災補償で補償される損害の事例を紹介します。また、()内で建物の対象なのか、家財の対象なのかを記載します。

補償される事例

  • 台風による強風で屋根瓦が破損した場合(建物)
  • 竜巻による風で飛んできた看板が自宅の壁にぶつかって壁に損害を受けた場合(建物)
  • 強風で自転車が倒れて破損した場合(家財)
  • 強風で屋根瓦が飛び、そこから入る雨で家具に損害が生じた場合(屋根瓦:建物、家具:家財)
  • 雹により雨どいが損害を受けた場合(建物)
  • 雹によりベランダの床板が破損した場合(建物)
  • 大雪による雪の重みでカーポートがつぶれた場合(建物)
  • 雪崩に巻き込まれて自宅が倒壊した場合(建物、家具等は家財)

風災・雹災・雪災補償を受けられないケース

逆に、風災・雹災・雪災補償を受けられない事例を紹介します。

風災・雹災・雪災によらない吹き込みでの損害

風・雨・雪などの吹き込みによって生じた損害は、風災・雹災・雪災によって建物の外側の部分が破損してその破損部分から建物の内部に吹き込むことで生じた損害のみ補償対象です。通風口や窓の隙間などからの吹き込みは補償対象外です。

台風が来る前の屋根の補強や雪おろし中などの家屋への人為的損害

台風が来る前に屋根を補強しているときに誤って雨どいを破損させてしまった場合や雪下ろし中に誤ってテラスに雪が落下させてしまい破損した場合など、台風や豪雪との相当因果関係がない損害に関しては、風災や雪災による損害としては補償されません。

経年劣化による損害

経年劣化によって生じた損害については火災保険の補償の対象にはなりません。家のメンテナンスは定期的に行うようにしましょう。

自動車への損害の場合

自動車に対する損害は火災保険の対象ではありません。自動車の損害は自動車保険の車両保険で保険金が支払われます。

駅の駐輪場に停めた自転車が強風で倒れて破損した場合

自宅やマンションの屋根のある駐輪場に自転車を停めている間に起きた損害は家財保険の補償対象になりますが、駅の駐輪場など自宅外で起きた損害については補償の対象にはなりません。

損害発生から3年以上経過している場合

保険金の請求期限は保険法によって3年と定められています。損害が発生したら早めに保険会社に連絡するようにしましょう。また、保険会社によって独自の請求期限を定めている場合もあるので、何か損害が起こる前に請求期限がいつまでなのか保険会社に確認しておくとよいでしょう。

免責設定に注意

火災保険の契約内容によっては損害額が20万円以上でないと保険金が支払われない場合があります。一昔前の火災保険では、風災・雹災・雪災補償は損害額が20万円以上でないと保険金が出ないような契約が一般的でした(フランチャイズ方式)。最近は、一定の金額を自己負担額として設定し、それを除いた金額が保険金として支払われる方式(免責方式)が一般的です。

フランチャイズ方式

損害額が20万円未満の場合は全額自己負担となり、20万円以上の場合は全額保険金が支払われる方式。

ポイント

フランチャイズ方式の事例

損害額が15万円の場合:全額自己負担
損害額が30万円の場合:30万円の保険金

免責方式

3万円や5万円といった自己負担額(免責金額)を設定し、損害額から自己負担額を除いた金額が保険金として支払われる方式。

ポイント

免責方式の事例(自己負担額が5万円)

損害額が5万円以下の場合:全額自己負担
損害額が15万円の場合:15万円-5万円=10万円の保険金
損害額が30万円の場合:30万円-5万円=25万円の保険金/p>

悪徳業者に注意

日本損害保険協会や国民生活センターから、住宅修理に関するトラブルに注意するよう案内が出されています。

トラブルの事例としては以下のようなものがあります。

  • 自己負担なしで修理できるといわれて住宅修理を依頼したが、補償の対象外で自己負担となった。
  • 修理費用を前払いしたが、いつまでたっても修理が始まらない。
  • 保険金が支払われないので修理の契約の解除を申し出たら高額な違約金を請求された。

台風などの自然災害の後に、こうした業者からの勧誘が行われるケースが増えます。修理業者が保険金の支払の判断をするわけではないので、保険金が出るといわれても鵜呑みにせずに保険会社や代理店に相談するようにしましょう。

まとめ

火災保険は火災のためだけでなく様々な自然災害による損害もカバーできます。台風による強風で損害を受けた場合や豪雪による雪の重みで損害を受けた場合などは火災保険の風災・雹災・雪災補償が使えないか保険会社や保険代理店に確認してみましょう。

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