火災保険の基礎知識

火災の原因で多いのは?火災には火災保険で備えよう

投稿日:2019年5月17日 更新日:

総務省消防庁によると令和2年の出火件数は34,691件でした。これはおおよそ1日あたり95件、15分ごとに1件の火災が発生したことになります。火災の件数は減ってきていますが、それでもまだ多くの火災が発生しています。火災の発生原因はさまざまに考えられますが、何が原因で発生することが多いのでしょうか?総務省消防庁の消防統計(火災統計)より紹介します。

出火原因ランキング(令和2年)

全火災

順位原因件数構成比
1たばこ3,1048.9%
2たき火2,8248.1%
3こんろ2,7928.0%
4放火2,4977.2%
5火入れ1,6844.9%

たばこによる出火が最も多く、次いでたき火、こんろ、放火、火入れという順になっています。放火は放火の疑いの1,555件(構成比4.5%)を含めると1位になります。平成28年までは疑いを含めずとも放火が出火原因1位となっていましたが、平成29年に2位に下がり、平成30年以降は4位となっています。

建物火災

順位原因件数構成比
1こんろ2,73514.1%
2たばこ1,8589.6%
3電気機器1,2286.3%
4放火1,1495.9%
5配線器具1,0625.5%

建物火災に限るとたばこに代わりこんろが出火原因1位となります。次いでたばこ、電気機器、放火、配線器具という順です。放火に放火の疑いの578件(構成比3.0%)を含めると電気機器を上回って3位になります。

建物火災は全火災の55.8%を占めています。割合として建物火災の次に多いのが車両火災(10.0%)、次いで林野火災(3.6%)となっています。

住宅火災

建物火災のうち住宅火災の出火原因のランキングも紹介します。

順位原因件数構成比
1こんろ1,80917.1%
2たばこ1,29712.3%
3ストーブ8157.7%
4放火6746.4%
5配線器具5445.1%

住宅火災に限ると、電気機器の代わりにストーブが3位に入ります。放火に放火の疑いの308件(構成比2.9%)を含めるとストーブを抜いて3位になります。

※いずれも出典は総務省消防庁_令和2年(1~12月)における火災の状況(確定値)

火災原因を再確認しよう

火の用心を心がけていても、たばこやこんろの火の不始末による「つい、うっかり」していた事で起こってしまう内容が火災原因として上位となっています。

たばこ火災発生の注意点

吸殻を屑に入れたり、袋などに入れたりして捨てたことのある経験がある方もいるのではないでしょうか。吸殻の捨て場不適は残った火種が原因で出火となるケースも多く、必ず灰皿を使用し、吸殻は確実に消火しましょう。カップ麺の容器や空きペットボトルなど、灰皿以外のものを利用していたことによる出火事案もありますので気を付けましょう。

カセットコンロ、ガスコンロ等での火災発生の注意点

火を使っている間はその場を離れないこと

料理中はその場を離れないことが基本です。その場を離れるときは必ず火を消しましょう。こんろによる火災の多くは「消し忘れ」となっています。また、ガスコンロ周囲には可燃物を置かないなどの当たり前のことについて、自宅のキッチンなどで再確認しておきましょう。

着衣着火に気を付けましょう(料理中にコンロの火が袖口などに燃え移るなどで、服に着火したことによる火災)

ゆったりした服での調理は避けましょう。調理時のエプロンを使用することは衣服への汚れ予防だけでなく着衣着火予防にもなります。着衣着火防止ポイントの資料も東京消防庁から発表されていますので確認しておくと安心です。

たき火での火災発生の注意点

たき火が原因での火災も火災原因全体の2位となっています。たき火を行う際には必ず燃えやすいものがない場所で行いましょう。風が強い日や乾燥注意報が出ているときは、たき火は中止しましょう。火の粉が飛び火して周囲の可燃物に燃え移って起こる火災が多くなっています。たき火を行う際には、バケツに水を汲んでおくなど、消火の準備をし、火か消えるまではその場を離れないことが重要です。たき火は完全に火が消えたことを確認してから終了することを守りましょう。

配線やストーブでの火災発生の注意点

電気機器・配線からの出火による火災も火災原因の上位となっています。タコ足配線やコードを束ねての利用は出火の危険性があり危険です。電源プラグ付近のホコリを取り除くなど自宅の配線は定期的にチェックし出火防止の対策をしましょう。

ストーブの中でも電気ストーブは「火を使わない」ため火災になりにくいと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが火災原因として多くなっています。カーテンや毛布に接触しての出火などが原因となっているため、燃えやすいものは近くに置かないように気を付けましょう。ストーブの上で洗濯物を干すなどの行為は危険です。外出・寝る前には必ず電気を消し、使わないときは電源プラグをコンセントから抜いておくと安心です。製品の取扱説明書を読み、使い方をしっかり守って使用するようにしましょう。

火災が起きてしまったときの避難方法を確認しておこう!

建物火災で半数は住宅火災!

建物火災で住宅火災の件数割合は令和2年のデータで54.6%と半数以上を占めており、住宅火災による死亡者の約半数は「逃げ遅れ」となっています(出典:総務省消防庁_令和2年(1~12月)における火災の状況(確定値))。放火などの自己管理だけではどうしようもない部分がある出火原因もありますので被害を抑え人命を守るために事前の備えや、火災の時の逃げ遅れを防ぐためのポイントを押さえておきましょう。

逃げ遅れ対策で準備しておきたいこと

  • 住宅用火災報知器の設置
  • 寝具やカーテンなどには防火品を使用
  • 住宅用消火器の設置
  • 日頃から近隣住民との協力体制をつくっておく

火災から身を守るポイント

  • 冷静さを保って素早く逃げる
  • エレベーターは使わない(下に向かって逃げましょう)
  • 可能であればドアは閉めて逃げる(延焼防止)
  • 低い姿勢で逃げる
  • 煙を吸わない(濡れたタオルなどで口と鼻を押さえる)

放火やもらい火は火災保険の補償の対象となる?

住宅火災の原因の3位に挙げられている放火・放火の疑いやもらい火などにより、自宅が火事になってしまい住宅に損害が出てしまったとき、契約している火災保険で補償はしてもらえるのでしょうか。

火災保険では、放火による被害についても保険金を受け取ることができます。ただし、出火原因が「故意や重過失」の場合を除きます。過去の事例としては、空き家を裏口の鍵がかかっていない状態で放置し、放火犯が鍵のかかっていない裏口から侵入して放火した事例などで重大な過失として認定されています(平成8年3月 福島地裁判決)。

また、隣の住宅からの類焼などは、失火の責任に関する法律(失火責任法)で火元に損害賠償請求ができません。そのため、自分の住宅は自分で守るしかありません。自分がどれだけ気を付けていても隣家からのもらい火を完全に防ぐことはできないので火災保険の備えがあると安心です。

※保険会社が定める「免責事由」に抵触した場合は保険金を受け取ることができません。一度約款などに目を通しておくとよいでしょう。

自宅が火災に巻き込まれてしまった時には火災保険で対応を!

火災は大切な住宅を奪われてしまう危険性があります。火の取り扱いには十分に注意しましょう。万が一、放火や類焼火災のような災難にあってしまっても、早く元の生活に戻れるように、事前の備えをしておきましょう。

火災保険の契約には、保険対象の評価額が「新価」であるか「時価」で契約しているかは重要なポイントです。「新価」では、同等のものを再築・再購入するために必要な額となります。「時価」では、新価から経過年数や使用による消耗分を差し引いた額となります。時価で契約している場合は、火災で自宅が損害を受けても修繕費が全額補償されない場合があるので注意が必要です。

火災保険の契約を検討する際には、ご家族で相談し必要な補償を選択しましょう。一括見積もりサイトでは、自宅等の条件を入力することで複数の保険会社から見積もりを取得することができます。どのくらいの保険料で自分に合った必要な補償を受けられるのか確認してみるとよいでしょう。

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「保険(Insurance)」とインターネット「ウェブ(Web)」の融合から、サイト名『インズウェブ(InsWeb)』が誕生しました。自動車保険の見積もりを中心として2000年からサービスを提供しています。現在の運営会社はSBIホールディングス株式会社となり、公正かつ中立的な立場で自動車保険のみならず火災保険に関する様々なお役立ち情報も提供しています。

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