子供が自宅で遊んでいてテレビ画面におもちゃをぶつけた拍子に壊れてしまった、なんて経験がある方もいるのではないでしょうか。火災保険の補償対象に「家財」の契約はあるけれど、子供が自宅の家具を壊してしまったら火災保険で補償してもらう事が出来るのでしょうか。
家財保険の「破損・汚損」の補償で対応できます!
子供が自宅で遊んでいてテレビ画面におもちゃをぶつけて壊れた、室内でボール遊びをしていて家具が壊れてしまった。小さなお子様のいる家庭では起こりがちなトラブルではないでしょうか。電化製品や家具は高価なものも多くあります。そのような偶然の事故において家具の破損は、火災保険の不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)で損害を補償する事ができます。もちろん、火災保険の補償範囲に家財の契約がある必要があります。
偶然の事故により故障してしまった家具や家電の補償は、家財保険の契約があり、なおかつ「破損・汚損」も補償対象としている場合が対象となります。また、免責金額を設定している場合は、免責金額を引いた額を保険金として受け取る事ができます。契約時に保険料を安く抑えるために「破損・汚損」の補償を外している場合もありますので注意しましょう。「破損・汚損」の契約を外している場合は、当然、補償は受けられません。
保険金 = 損害額(修理費)- 免責金額(自己負担額)
「破損・汚損」の補償は、子供が偶然壊してしまった家財が対象となる事はもちろんですが、大人が誤って偶発的に壊してしまった家財も同様に対象となります。
補償対象となる場合の例
- 子供が遊んでいてTVを壊してしまった
- 子供がおもちゃを電子レンジで温めてしまったことによる故障
- 子供が自宅屋内でボール遊びをしていて照明器具を壊した
- 大人が模様替えで移動中の家具を落としてしまい壊れてしまった
補償対象外となる場合
補償対象となる条件は、「不測かつ突発的な事故」である事です。そのため、故意による破損・汚損は対象外です。また、外観だけの損傷も補償対象外となります。ソファーにジュースをこぼしてしまった等の場合は対象となりません。各保険会社で免責項目に含まれているもので、「メガネやスマートフォンの故障」は対象外となっている事がほとんどですので確認してみましょう。家具や家電を外出先に持ち出して使用し、壊してしまった場合も補償対象外ですので注意しましょう。
火災保険の不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)はどんな場合に補償される?
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家具や電化製品を壊してしまった時の保険金の請求方法
子供や大人が家具や家電を誤って壊してしまった時に火災保険で補償を受けたい時の保険会社への請求方法や注意点について確認しておきましょう。
大切な事は、壊れてしまった家具や家電を買い換える前に保険会社に連絡することです。新しい家具や家電を購入する前に「見積書」が必要になる場合もあります。まずは契約している保険会社に連絡し、必要な手順や書類を確認する事が大切です。
step
1保険会社に連絡
まず、契約する保険会社に損害を受けたことを連絡してください。契約者氏名、保険証券番号、事故内容、被害状況などを伝えることとなります。
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2保険会社から必要書類等が送られてくる
保険会社に連絡すると、保険金の請求に必要な書類や案内が送られてきます。内容をしっかりと確認するようにしましょう。
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3保険会社に必要書類の提出
保険会社からの案内に従って必要な書類を用意して保険会社に書類を提出しましょう。保険会社指定の保険金請求書、修理費用の見積書、被害の状況がわかる写真などが必要となります。
step
4保険会社による鑑定人の調査
鑑定人が被害状況の確認・調査を行います。調査結果と契約者からの申請書類などをもとに保険金の支払対象か審査を行い、支払われる保険金の金額が確定します。
step
5保険金の入金
保険金の金額が確定したら、契約者指定の口座に保険金が支払われます。
ライフスタイルの変化に応じて火災保険の補償内容を見直そう
火災保険は長期契約で契約する事が多いです。住宅ローンなどを組んでいる場合では、ローンを組むために火災保険の契約を求められることがほとんどなため長期の契約となっている事も多いのではないでしょうか。火災保険は火災に対する損害だけではなく、自然災害による住宅への損害、水道管からの水漏れや盗難や生活家財の破損など日常生活のリスクを補償する保険です。補償範囲は契約時に「建物」「家財」「建物と家財」から選び、補償の内容を選択します。契約時には必要なかったため選択しなかった補償もライフスタイルの変化によって必要となる場合もあるでしょう。子供が生まれて家族が増えた時には、火災保険の「破損・汚損」の契約があると家の中での子供のイタズラに備える事が出来るかもしれません。自然災害が心配な場合は、自然災害に対応した補償の契約があるかを見直してみる事が大切です。契約している火災保険の内容を把握し、起こるかもしれないリスクに備える事が大切です。
火災保険は長期で契約していても解約する時には残りの契約期間に応じた解約返戻金が戻ってきます。契約している火災保険の補償内容を見直し、必要な補償が不足しているようであれば、補償内容を追加する事や保険の見直しを行う事を検討してみましょう。必要な補償を入力し保険料の比較ができる一括見積もりサイトなどを利用すると便利です。
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