火災保険の基礎知識

火災保険の更新を忘れていた…何か支障はある?

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火災保険には契約期間があり、更新しないと無保険の状態となってしまいます。持家の場合、火災保険は長期契約をすることが多く、契約期間が終了するころには忘れてしまっていたということがあり得ます。賃貸の場合は契約期間が2年ということが多いですが、更新の案内がポストにはがきが入っているだけということも多く、他のチラシと一緒に捨ててしまいそのまま満期を迎えてしまったということが起こり得ます。

火災保険の契約が切れて無保険の状態になっていた場合、そのままにしておくと何か支障はあるのでしょうか。

切れたままだと不都合はある?

火災保険の更新を行わずに切れたままの場合、火災や自然災害への補償が全くない無保険の状態になってしまいます。この状態で火災や自然災害により損害が発生した場合、すべて自己負担で修理費用や再購入費用を出す必要があります。

また、自転車事故やマンション等で水漏れでの賠償に備えて個人賠償責任保険を特約で契約していた場合、その補償もない状態となっています。自転車事故で事故相手を死亡させてしまったり後遺障害を与えてしまったりした場合には数千万円もの賠償責任を負うことも考えられます。

自動車保険の場合は無保険の間は車に乗らないことである程度問題を避けることはできますが、火災保険の場合はいつ火災や自然災害などの被害を受けるか分かりません。できる限り早く火災保険に再加入するのがよいでしょう。

万が一のとき、どれだけの損害がある?

火災保険の更新を忘れていて無保険の間に火災や自然災害が発生した場合、どれだけの損害を覚悟しなければならないのでしょうか?

まず、可能性だけで言えば火災や自然災害で全損して自分が保有する建物や家財を一度にすべて失ってしまうこともあり得ます。賃貸に住んでいて自分で火災を起こしてしまったような場合では自分の家財を失うだけでなく大家さんへの損害賠償も必要となります。

1事故あたりの損害額ではどうでしょうか。損害保険料率算出機構「火災保険・地震保険の概況(2018年度版)」より事故種別に1件あたりで支払われた保険金を紹介します。火災保険の契約が無ければこの保険金の分を自己負担しなければなりません。

事故種別2016年度
件数(件)保険金(千円)1件あたり保険金(円)
火災、破裂・爆発6,93231,171,3214,496,728
落雷20,2276,077,848300,482
自然災害風災・ひょう災87,93337,844,358430,377
雪災45,33124,337,697536,889
水災1,9074,618,1332,421,674
その他水濡れ38,29022,489,807587,355
水濡れ以外162,94227,851,566170,929
合計363,562154,390,730424,661

※件数および保険金は、対象年度に発生した事故に対して、当該年度およびその翌年度に支払った件数および保険金を集計したものです。
※「その他(水濡れ以外)」は、盗難、物体の落下、破損・汚損、電気的・機械的事故および地震火災費用等に対する保険金を集計したものです(不明を含みます)。

出典:損害保険料率算出機構「火災保険・地震保険の概況(2018年度版)」

上表より数十万円、火災や水災の場合は数百万円の損害は覚悟する必要があることが分かります。これだけの金額の自己負担を避けるためにも火災保険に早めに加入するのがよいでしょう。

自動更新はできる?

解約の連絡がなければ自動的に契約更新するということができれば更新の手続きを忘れて無保険状態になるということを避けることができます。保険会社によってはこうした自動更新に関する特約を用意しているところもあります。望ましいことではありませんが、「火災保険の契約のことは忘れている自信がある」という方は自動継続ができる保険会社の中から選ぶのも一つの手でしょう。

自動更新について注意が必要な点としては、他の保険会社に乗り換える場合は解約の連絡を入れる必要があるということです。解約の連絡をしないまま他の保険会社の火災保険に加入すると火災保険に二重で加入することになってしまいます。火災保険は二重で加入していても保険金を二重で受け取ることはできません。受け取れる保険金は損害を受けた金額までです。保険料の払い損となってしまいますので、満期などを機に保険会社の変更をするという場合は忘れずに解約の連絡を入れるようにしましょう。

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まとめ

火災保険の更新を忘れて契約期間が終了してしまうと無保険の状態になってしまいます。この状態で火災や自然災害の被害を受けるとその損害は自己負担で修復する必要があります。更新を忘れていることに気がついたらすぐに火災保険の契約の手続きを行いましょう。更新を忘れてしまいそうだという人は自動更新ができる特約を用意している保険会社で契約するのもよいでしょう。ただしその場合は、満期などを機に保険会社を変更するときには解約の連絡が必要となることに注意しましょう。

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