住宅を購入すると必ず加入する火災保険。昨今キャッシュレス化が浸透する中で、「火災保険はクレジットカード払いできるの?できる場合、どんなメリットがあるの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。今回は、火災保険のクレジットカード払いについてメリットや注意点を解説していきます。
目次
火災保険はクレジットカード払いできる?
クレジットカード払いは可能!
基本的に、火災保険はクレジットカード払いをすることが可能です。ですが、保険会社によってはクレジット払いに対応していない会社もあるので注意しましょう。保険を選ぶときには、補償内容や保険料に真っ先に目が行きがちですが、支払い方法の柔軟さも重要なチェックポイントです。
分割払いも可能?
カードの支払いには、一括払いと分割払いがあることはご存知かと思います。少しややこしい話ですが、基本的に、火災保険の支払い自体はクレジットカードにて月払いや年払いを選択することは難しく、契約時に一括で支払う「長期一括払い」でしか受け付けてもらえないケースがほとんどです。ですが、カード会社側では条件を満たせば後々分割払いやリボ払いにて分けて支払うことができるので、自身のキャッシュフローやカード会社の規定を見て、しっかりと支払い回数を調整しましょう。
口座振替や振込での支払い途中でも切り替えは可能?
契約時に口座振替や振込を選択したものの、「クレジットカードで払ってポイントを貯めたい…。」「毎月の振込が億劫だからクレジットカード払いに変更したい!」と後悔している方も中にはいるかもしれません。ですが、上記にも記載したように、クレジットカードの支払いは基本的には契約時もしくは更新時の「一括払い」が基本となっているため、次回の更新時まで待つか、保険を切り替えて新たな契約を結ぶしか方法はありません。
クレジットカード払いの条件は?
便利なクレジットカード払いですが、以下の条件をクリアしていない場合、火災保険の契約においてクレジットカード払いは難しくなってしまいます。
保険契約者とクレジットカードの名義が同一であること
クレジットカード支払いを希望する場合は、保険契約者とクレジットカードの名義が同一であることを条件としている保険会社がほとんどです。もし、過去に信用情報に傷がついてしまいクレジットカードが作れず、家族のクレジットカードで代理支払いを希望したり、妻名義の契約で夫のカードを使用して支払うことを希望する等々のケースは、基本的に難しいということを認識しておきましょう。
一括払(長期契約の時は、長期一括払)であること
火災保険のクレジットカード支払いは、基本的に一括払いが原則となっています。よって支払い時にはそれなりのまとまった資金が必要になってしまうため、しっかりと資金計画を行いましょう。
POINT
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クレジットカード払いのメリットは?
もし上の条件をクリアできる場合は、火災保険をクレジットカード支払いにすることを大いにオススメします。以下にてクレジットカード払いの4つのメリットをご紹介します。
①クレジットカードのポイントが溜まる
クレジットカードを所有していれば既にご存知の方がほとんどかもしれませんが、カードは使えば使うほどポイントや特典が付与されていきます。還元率は、おおよそ0.5%~1%程度が相場となっており、火災保険料を支払っているだけで、ポイントや特典が勝手に付与されていきます。仮に還元率1%の場合、毎月15,000円の火災保険料を支払っているとすると、毎月150ポイント=150円分のポイントが蓄積されていくわけなので、これを最長の5年契約と考えるとトータル9,000円分です。ただ保険料を支払うだけで、これだけのポイントがつくのは大きなメリットです。
②企業によっては、カード以外のポイントも溜まる
上記にてクレジットカード本体のポイント付与の話をしましたが、企業によっては火災保険をクレジットカード支払いにすることで他提供サービスとも連動し、例えば通販サイト等でも使えるポイントも同時に溜められる、という仕組みを提供している会社もあります。会社によってサービスがそれぞれ異なるので、様々な保険会社をしっかりと比較検討してみましょう。
③支払い日を一括でまとめることができる
火災保険だけでなく生命保険や自動車保険、また電気やガスなどさまざまな支払い時に、「支払い日を忘れていて残高不足だった…。」「先月忘れていた分を来月まとめて払わなくちゃいけない!」と、支払い日を忘れて困った経験はないでしょうか。それぞれで支払い日が異なるので把握するのは結構面倒ですよね。ですが、クレジットカードは毎月の支払日が決まっているので、支払日を一括管理することができます。クレジットカードを使って火災保険を始めとする各種支払日を一括でまとめることができるという点も、大きなメリットであると言えます。
④引き継ぎがスムーズにできる
火災保険の契約をして、1年5年と経過し更新の時が来たとき、更新する際の保険料の支払いもクレジットカード支払いにしておけば自動的に支払いが行われるため、更新時の支払いをスムーズに行うことができます。この簡易さもクレジットカード払いのメリットです。
更新時に注意!
火災保険の一括払は、現在最長で5年であるため、更新時までクレジットカード自体の期限が持たないケースもあるでしょう。更新時に新たなカードでスムーズに一括払いできるようクレジットカード本体の期限管理や更新手続きもしっかりと行っていきましょう。また、当然ですが、カードだけでなく火災保険自体の更新も忘れないよう注意しておきましょう。
火災保険の更新を忘れていた…何か支障はある?
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クレジットカード以外のキャッシュレス決済方法は?
ここまではクレジットカード払いの話をしましたが、昨今では世の中様々なキャッシュレス決済が流通していますよね。火災保険の場合は、クレジットカード以外の決済サービスはあるのでしょうか。
その他キャッシュレス支払い方法
保険会社によっては、独自の「保険料スマホ決済サービス」を提供したり、生活の中で馴染みのあるPayPayやLine Pay、QRコード決済等のキャッシュレスを導入している企業がここ最近どんどん増えています。しかし、キャッシュレス決済自体がここ数年で一気に普及したこともあり、各保険会社によって支払い条件や利用可能媒体等は未だ様々です。しっかりと多数の保険会社を比較検討して、自分に合うサービスを提供している保険会社を選定することをお勧めします。
火災保険の選び方は重要
できるだけ多くの保険会社・プランを比較する
火災保険は同じ条件であっても保険会社によって支払い方法や保険料が異なります。銀行やハウスメーカーなどで勧められた火災保険以外にも目を向けることで自分に合った保険会社と契約できるかもしれません。
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