赤ちゃんや子供は成長するに従って様々なものを触りたがったりおうちの中を動き回ったりします。好奇心旺盛な子供の成長は大変喜ばしいことですが家の中には危険もたくさん。例えばガラス戸にぶつかってケガを負ってしまったり、引き戸で指を挟んでしまったりするととても心配ですよね。この記事では、赤ちゃんや子供のガラス窓・ドアなどの事故対策や備えについて記述していきます。
ドアや窓は危険がいっぱい
ガラス戸・ガラス窓
ガラス窓は基本的にどの家にもありますが、ガラス戸は最近の新築の家では採用されていることが少なくなってきました。ただ祖父母の家やリノベーションマンション、デザイナーズ系の住宅などでは依然としてガラス戸が使われていることがあります。つかまり立ちを始めた赤ちゃんや元気よく走り回る子供がガラスにぶつかってケガを負ってしまったり、モノを投げて割ってしまう可能性があるので気を付けましょう。
引き戸・開き戸
引き戸や開き戸はガラスのようにぶつかって破片が割れ散るリスクは少ないものの、ぶつかってヒビが入った際にケガをしてしまったり身体や指を扉で挟んでしまう可能性があります。たとえケガに至らなくとも、ぶつかった衝撃により扉のたてつけが悪くなってしまい開閉しづらくなってしまうこともあるので気を付けましょう。特に引き戸は赤ちゃんの力でも容易に開閉しやすいため注意が必要です。
事故の実態
参考:東京消防庁「令和2年 救急搬送データから見る日常生活事故の実態」
ドアや窓の安全対策を怠ると、最悪の場合転落事故に発展してしまいます。東京消防庁のデータによると、5歳以下の乳幼児の転落事故は令和元年から令和2年にかけて2倍近く増えています。在宅の時間が長くなってきたからこそ室内での安全対策をより意識することが大切です。
参考:東京消防庁「令和2年 救急搬送データから見る日常生活事故の実態」
はさむ・はさまれる被害による事故は、0-4歳までの乳幼児が圧倒的に多くなっています。屋外での事故の数字も含まれていますが、室内屋外問わずしっかりと注意をはらいましょう。指はさみはしっかり対策をしないと最悪の場合指を失ってしまうこともあります。
対策方法5選
1.飛散防止フィルムを貼る
ガラス戸やガラス窓に貼り付ける飛散防止フィルムは、万が一ぶつけて割れてしまった際にガラスが飛び散るのを防いでくれます。製品によっては、UVカットや曇り止め、結露予防といった付加価値がついているフィルムもあります。子供への対策だけでなく地震などの自然災害の被害にも備えることができるのでおすすめです。
2.窓ロックを付ける
取り付けるだけで勝手に窓を開けるリスクを防止できる窓ロックは、様々な種類が売られています。考えたくない話ではありますが、赤ちゃんや子供が窓を開けて転落してしまった事故は未だに起こっています。ケガにより一生の後遺症を背負ってしまったり最悪命までをも奪ってしまいかねないので、しっかりと対策を行っておきましょう。
3.ベビーガードを使用
ベビーガードでドアの開閉防止ができます。中には粘着テープで取り付けることができるものもあるので賃貸や家具に傷を付けたくないときでも安心して使えます。引き戸の場合は、引き戸用でないとうまくロックがかからないなどのトラブルが起こりうるためしっかり確認しましょう。
4.指はさみ防止を装着
子供の事故の中でも防げるのに起こりがちなのが指をはさむことです。物件によってはドアや扉がゆっくり閉まるソフトクローズ式が導入されていますが、すべての物件に導入されているわけではありません。指はさみ防止グッズは多くの種類が販売されており、スポンジ式のものは賃貸であっても簡単に装着可能です。
5.付近にモノを置かない
対策グッズに加え、窓やドアノブに届いてしまう土台になるようなモノを置かないことが重要です。特に出窓は子供の恰好の遊び場だと言われています。ベランダでも室外機やプランターなど思いがけないものに登って転落してしまうケースもあります。窓やドア付近に置いているものは今一度見直してみましょう。
万が一のときの対応は?
第一に子供のケア
万が一ドアや窓にぶつかったりはさまったりなどで赤ちゃんや子供がケガを負ってしまった場合は、当然ではありますがすぐに処置を行う必要があります。軽度のスリ傷などであればすぐ手当をし、重度のケガを負ってしまった場合は早急に救急車を呼びましょう。
壊れた窓やドアは火災保険で補償
子供がぶつかってしまうことでドアが損傷したり、ガラスにヒビが入ってしまったりたてつけが悪くなってしまうことなどがあるかもしれません。 続きを見る
このように事前に予測して防ぐことができず、突発的な事故によって建物や家財を破損・汚損させてしまった場合、「不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)」で火災保険の補償を受けることができる可能性があります。 火災保険の不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)はどんな場合に補償される?
火災保険の請求方法
step
1保険会社に連絡
まず、契約する保険会社に損害を受けたことを連絡してください。契約者氏名、保険証券番号、事故内容、被害状況などを伝えることとなります。
step
2保険会社から必要書類等が送られてくる
保険会社に連絡すると、保険金の請求に必要な書類や案内が送られてきます。内容をしっかりと確認するようにしましょう。
step
3保険会社に必要書類の提出
保険会社からの案内に従って必要な書類を用意して保険会社に書類を提出しましょう。保険会社指定の保険金請求書、修理費用の見積書、被害の状況がわかる写真などが必要となります。
step
4保険会社による鑑定人の調査
鑑定人が被害状況の確認・調査を行います。調査結果と契約者からの申請書類などをもとに保険金の支払対象か審査を行い、支払われる保険金の金額が確定します。
step
5保険金の入金
保険金の金額が確定したら、契約者指定の口座に保険金が支払われます。
今の家庭環境に合った補償を
火災保険は、補償内容や保険料、サービスの改正が都度行われています。また火災保険は、家族構成や生活スタイルによって補償内容のニーズも変わるものです。家族が増えると室内設備も増えるので損傷リスクが上がったり、住居設備によって修理費も変わってきます。今の火災保険の内容が本当に今の自分の生活や家族構成にとってベストな内容であるのかを、一度しっかりと見直してみることをオススメします。
また見直すだけでなく、各保険会社を比較検討してみることでより自分や家族にとってベストな火災保険に切り替えることもできるかもしれません。
効率よく保険会社を探すには一括見積もりサービスが便利です。一度の情報の入力で複数社から火災保険の見積もりを取ることができます。一社一社個別に見積もりを依頼する手間が省けます。利用は無料なので、ぜひ気軽に利用してみてください。
まとめ
今回は、赤ちゃんや子供のガラス窓・ドアなどの対策や備えについて解説しました。日々の意識と対策グッズの活用で大幅に事故のリスクを減らすことができます。万が一事故に遭ってしまった際は迅速に子供のケアを行いましょう。またモノが破損してしまった場合は、火災保険が役立つかもしれません。
火災保険は同じ条件であっても保険会社によって保険料が異なります。各社の保険会社の確認や、保険料が安い保険会社を探すには一括見積もりサービスが便利です。一度の情報の入力で複数社から火災保険の見積もりを取ることができるのでぜひ活用してみてください。