火災保険の基礎知識

【都道府県別】自然災害での建物被害件数ランキング

投稿日:2022年3月3日 更新日:

昨今は、集中豪雨や地震などがより一層危惧されています。そのような自然災害は、いつどこにでも起こりうるリスクがあるものです。とはいえ、自然災害の発生傾向は、地域ごとの気候や立地環境に多少左右されるというのも事実です。「今住んでいる都道府県は自然災害が多い方なのかな?」「これから引っ越す先の都道府県はどのくらい自然災害が起こっているのだろう。」とふとした時に考えることもあるかもしれません。今回は、都道府県別の自然災害での建物被害件数ランキングをご紹介するので、参考にしてみてください。

自然災害とは

自然災害は、自然環境の急激な変化や、異常な自然現象により引き起こされ、「天災」とも呼ばれています。自然災害の事例を挙げると、暴風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、崖崩れ、土石流、高潮、地震、津波、噴火、地滑りなどその他の異常な自然現象をさしています。

自然災害が起こるとどうなる?

「今住んでいる都道府県に大きな自然災害が起こるとどうなるのだろう?」など、日常の中で深く考える機会はそう多くはないかもしれません。ですが、自然災害の被害によっては今までの生活が一変し、しばらく通学や通勤もままならないような状況に陥ってしまったり、最悪大切な家も失ってしてしまうようなことが現実として起こっているということも事実です。日本は、世界的にみても自然災害が多い国です。 1995年に起きた阪神・淡路大震災、2011年に起きた東日本大震災などは当たり前に知られていると思いますが、 2004年からの10年間で世界で起こったマグニチュード6以上の地震の回数は1,500回以上にものぼっており、そのおよそ18%が日本で起こっています。急な被害に戸惑わないよう、自然災害に関する知識をつけたり、備えをしておくことが大切です。

では、さっそくですが、以下にて現実で起こった自然災害の都道府県別の建物被害ランキングと建物全壊ランキングをみていきましょう。

都道府県別 建物被害件数ランキング

ますは、自然災害により建物被害に遭った件数の都道府県ランキングを、多い順と少ない順に分けてご紹介します。このランキングは、2015年~2019年の5年間の統計にて算出しています。

被害件数が多い順

建物被害件数が多い都道府県ランキングTOP5
順位都道府県被害件数
1位熊本44,732件
2位宮城18,713件
3位岡山16,535件
4位埼玉14,632件
5位広島14,283件

※出典:総務省統計局「日本統計年鑑全文」

被害件数が少ない順

建物被害件数が少ない都道府県ランキングTOP5
順位都道府県被害件数
1位山梨64件
2位福井119件
3位滋賀133件
4位青森138件
5位富山149件

※出典:総務省統計局「日本統計年鑑全文」

最も被害件数が多かったのは、44,732件の熊本です。これは、2016年4月14日に発生した熊本地震の被害が大きく数字に影響していると考えられるでしょう。続いて宮城は18,713件、岡山は16,535件、埼玉は14,632件、広島は14,283件と、1位の熊本県の件数の約1/2~1/3の件数となっており、主に集中豪雨などが関連していると考えられます。また最も少ない県に関しては、山梨県は64件と、上位の県と比較して大きな件数の差があることが分かります。

都道府県別 建物全壊被害件数ランキング

続いて、建物の全壊被害件数ランキングをみていきましょう。全壊とは、「建物が修復不可能な程すっかり壊れてしまう強い被害に遭ってしまった状況」のことを言います。いわゆる、自然災害にて建物への被害が非常に大きかった都道府県のランキングです。

被害件数が多い順

建物全壊被害件数が多い都道府県ランキングTOP5
順位都道府県被害件数
1位熊本8,696件
2位岡山4,836件
3位福島1,358件
4位広島1,161件
5位長野921件

※出典:総務省統計局「日本統計年鑑全文」

被害件数が少ない順

建物全壊被害件数が少ない都道府県ランキングTOP5
順位都道府県被害件数
1位青森1件
1位富山1件
3位滋賀2件
3位石川2件
3位香川2件

※出典:総務省統計局「日本統計年鑑全文」

こちらのランキングでも、やはり最も被害件数が多かったのは、8,696件の熊本です。熊本県は、建物被害件数が44,732件だったため、約1/5の建物が全壊被害に遭ったということになります。2位の岡山は、約半数の4,836件、これはおそらく2018年7月に起こった豪雨が主な要因でしょう。続いて福島は1,358件、広島は1,161件、長野は921件となっています。また最も少ない県に関しては、青森県と富山県の1件ずつ、以降も2件と続いています。このように、ほぼほぼ全壊被害が起こらない県もある中で、上位の被害件数の多さがよくわかる結果となっています。

全都道府県 建物被害件数ランキング

最後に、全都道府県の建物被害のランキングを見ていきましょう。

都道府県別 建物被害件数(2015年~2019年)

順位都道府県被害件数
1位熊本44,732件
2位宮城18,713件
3位岡山16,535件
4位埼玉14,632件
5位広島14,283件
6位福島14,276件
7位茨城12,477件
8位栃木11,526件
9位千葉8,701件
10位愛媛8,545件
11位佐賀6,519件
12位福岡6,409件
13位岩手6,202件
14位大分5,209件
15位長野5,112件
16位京都5,055件
17位北海道4,634件
18位和歌山3,912件
19位三重3,160件
20位秋田3,079件
21位東京3,070件
22位神奈川2,966件
23位静岡2,737件
24位兵庫2,536件
25位鹿児島2,150件
26位大阪1,654件
27位山口1,646件
28位愛知1,616件
29位宮崎1,586件
30位新潟1,554件
31位高知1,245件
32位岐阜1,206件
33位山形1,009件
34位徳島948件
35位奈良861件
36位香川704件
37位鳥取662件
38位長崎655件
39位群馬624件
40位石川602件
41位島根491件
42位沖縄365件
43位富山149件
44位青森138件
45位滋賀133件
46位福井119件
47位山梨64件

※出典:総務省統計局「日本統計年鑑全文」

建物被害に備えるには

火災保険で備えることが最も重要

住宅を購入すると必ず加入するのが、「火災保険」です。火災保険は、災害時に被害を補償してくれます。日常生活で火災保険の重要性を感じることは難しいですが、万が一自然災害にて被害にあったとき、火災保険の重要さが非常によくわかるでしょう。
余談ですが、実は火災保険は災害時以外でも使用できる場面がたくさんあるのです。詳細は以下の記事を参考にしてください。

火災保険、入ってすぐに使える?補償は火事の時だけではない!
住宅を購入すると必ず加入する火災保険。一般的には、「万が一の災害の時にしか使えないのでは?」「下手すれば一生使うことはないかもしれない。」というイメージがあるか ...

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加入時はしっかりと比較検討する

日本で契約を結べる保険会社は数多くあり、なかなか保険会社を絞ることは大変です。しかし、火災保険は向こう何年にも渡って契約をするものです。各保険会社で保険料や補償内容は大きく異なるので、入口でしっかりと見極め比較検討することが重要になります。そこで役に立つのが火災保険の一括見積もりサービスです。
火災保険の一括見積もりサービスは、一度の情報の入力で複数の保険会社から火災保険の見積もりを取ることができるサービスです。自分で候補を見つけてその一社一社に見積もりを依頼する労力を削減することができます。また、自分では候補に入れなかった保険会社が一番条件が良いという思わぬ発見をすることもあり得ます。

既存の火災保険の内容を定期的に見直す

火災保険は、上記に記述したような年毎や各地域の自然災害の発生率や時代のニーズなどを基に、補償内容や保険料、サービスの改正が都度行われています。また、火災保険は家族構成によって補償内容のニーズも変わるものです。今の火災保険の内容が、本当に今の自分の生活や家族構成にとってベストな内容であるのかを一度しっかりと見直してみることをオススメします。また見直すだけでなく、各保険会社を比較検討してみることで、より自分や家族にとってベストな火災保険に切り替えることもできるかもしれません。

一括見積もりを活用

火災保険の加入や見直しには、一括見積もりサービスを利用することをおすすめします。一度の情報の入力で複数の保険会社の見積もりを取ることができるので、各保険会社の保険料やサービスの比較を簡易に行うことができます。自然災害だけでなく、日常のトラブルにも備えて、火災保険を一括見積比較で探しましょう!

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「保険(Insurance)」とインターネット「ウェブ(Web)」の融合から、サイト名『インズウェブ(InsWeb)』が誕生しました。自動車保険の見積もりを中心として2000年からサービスを提供しています。現在の運営会社はSBIホールディングス株式会社となり、公正かつ中立的な立場で自動車保険のみならず火災保険に関する様々なお役立ち情報も提供しています。

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