例年日本では様々な自然災害が起こっている中で、今季はどのような災害の可能性があるのでしょうか。 今回は、昨今危惧されている「ラニーニャ現象」について、概要と対策をご紹介します。
目次
例年冬に発生しやすい自然災害の事例
冬は低気圧の影響や暖房機器等により、災害やアクシデントが他の季節よりも多いといわれています。冬に起こりやすい災害として代表的な事例は以下になります。
雪災 | 暴風 | 高波 | 火災 |
---|---|---|---|
冬型の気圧配置による大雪 | 低気圧の影響による暴風 | 低気圧の影響による高波 | 暖房機器や乾燥による火災 |
例年冬季に起こりやすい自然災害としては、上記の通り大雪・暴風・高波・火災等があげられます。
今季特に注意して備えておくべき自然災害とは?
では、今年の冬はどのような災害が特に注意喚起されているのでしょうか。2022年の冬、特に備えておくべき災害は、「ラニーニャ現象」と呼ばれる現象による雪災だといわれています。この「ラニーニャ現象」とは具体的にどのような災害現象なのか、以下で紹介していきます。
「ラニーニャ現象」とは?
ラニーニャ現象は、東太平洋赤道付近の海面水温が平年より低い状態が長い期間続く現象をいいます。 ラニーニャ現象が起こると、冬型の気圧配置が強まることにより気温が低くなる傾向にあり、その結果、大雪の被害をもたらす可能性があります。また、逆に夏季は太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、気温が高くなる傾向にあります。「ラニーニャ現象」に備えて今できることは?
では、ラニーニャ現象による雪災への対策として、何を備えておくと安心なのでしょうか。
備えておくと安心!3つのポイント
- 万が一の被災時に備え避難グッズを用意しておく・・一般的な避難グッズに加え、電気を利用しない暖房機器や毛布、カイロ等の防寒グッズも忘れずに。
- 大雪時スムーズに対策できるよう準備しておく・・雪かきスコップや、車内にはタイヤチェーンやジャッキなどを準備。雪を溶かす専用の融雪剤などもあれば尚よい。
- 事前に火災保険の内容を見直しておく・・雪災への補償がどの程度であるのか、満期はいつなのかを事前に確認しておく。
では以下より、3つのうち一番複雑である「火災保険」について詳細をもう少しみていきましょう。
雪害・雪災時に補償してくれる火災保険
火災保険に風災・雹災・雪災補償を付けていれば、雪害で建物・家財に損害を受けた場合に補償を受けることができます。具体的に、以下のような事例では火災保険で補償を受けることができます。
補償を受けられる事例
- 雪の重みで雨どいがゆがんだ場合
- 雪の重みで軒先がゆがんだ場合
- 屋根からの落雪で給湯器が破損した場合
- 雪の重みでカーポートが破損した場合
- 雪崩により建物や家財が破損した場合
注意!雪害・雪災で保険金が支払われない事例も
逆に、雪害・雪災で補償を受けられない事例についても紹介します。どのような場合は保険金が支払われないのかも把握しておきましょう。
補償を受けられない事例
- 車が被害に遭った場合、火災保険では対象外(基本的に車両保険で補償される)
- 落雪で隣家に損害を与えてしまった場合(基本的に個人賠償責任保険で補償される)
- 損害額が免責金額以下の場合
- 経年劣化の場合
- 事故発生から3年以上経過している場合
- 雪解け水で洪水や土砂災害が起きた場合(基本的に水災の方で補償される)
火災保険の見直しには一括見積もり
「火災保険の契約内容を確認したら、20万円未満の損害は保険金が支払われない方式だった。現在主流の方式に変更したい。」という場合は、火災保険一括見積もりサービスを利用してみましょう。1回の情報入力で複数の保険会社から見積もりを取ることができます。
現在の保険会社で契約を変更する場合と他の保険会社で契約する場合とで保険料はどちらが安いのか、補償内容やその他サービスなどが満足いくのはどちらか、など気になる点を比較して契約する保険会社を決めましょう。