火災保険の基礎知識

別荘の火災保険契約はどうしたらいい?

投稿日:2020年6月10日 更新日:

1年の大半が空き家になる事が多い別荘にも火事や自然災害被害にあってしまう可能性はあります。むしろ、別荘は住宅より管理が徹底されていないことが多く、放火の被害や建物の老朽化による倒壊、飛散や衛生面、景観上の問題、不法侵入にあうリスクが大きいです。そのような住宅に関する損害に備えて準備しておく火災保険は別荘でも加入できるのでしょうか。

別荘は火災保険に加入できる?

別荘などの季節的に住居として使用され、家財が備え付けられている建物は、「専用住宅物件」として火災保険に契約することができます。専用住宅物件とは、居住の目的で建てられた住宅で、店舗、作業場、事務所などに使用する部分がない住宅となり、季節的に居住として使用される別荘も住宅物件として住宅用の火災保険に契約することができます。住宅物件として扱われる場合、住宅火災保険や住宅総合保険で火災保険契約を行う事ができます。ただし、1年の大半が空き家となる事の多い別荘は、住宅物件用の火災保険に加入できない保険会社も多くあります。

では、所有する別荘が住宅用の火災保険に契約加入できない場合はどうすればいいのでしょうか。別荘は季節的に居住として使用される物件として空き家になる期間があるため、火災保険の契約で空き家の扱いとなった場合は、「一般物件」として火災保険に契約することが可能です。一般物件は、店舗や事務所が該当となり、空き家となっている期間が長い別荘は居住用の建物とみなされず店舗や事務所と同じ一般物件として火災保険に契約することになります。その場合は、住宅物件より保険料が高くなってしまいます。空き家を引受していない保険会社や共済もありますが、最近では、別荘向けの火災保険もあるようです。別荘に火災保険契約を検討している場合は保険会社や代理店に相談してみるとよいでしょう。

別荘は地震保険に契約できる?

別荘は高原が広がる避暑地や海沿いなど自然が豊かな場所にあることが多いです。そのような場所は、都会から離れた山荘であったり、温泉地であったりと地震の被害も心配です。日本は地震が多くどこの地域で起こってもおかしくありません。そんなセカンドハウスとして所有している別荘にも地震保険をかける事はできるのでしょうか。

地震保険の対象は、住居用の建物と家財となります。地震保険は火災保険とセットで契約します。別荘が住宅用物件として火災保険に契約している場合は、地震保険に契約することができます。しかし、別荘が一般物件として火災保険に加入する場合は、地震保険に加入することができません。

別荘の地震保険料は地震保険料控除ができない!?

火災保険にセットで地震保険に契約している人は、地震保険料控除として所得控除を受けられます。しかし、別荘は、火災保険とセットで地震保険の契約があっても控除対象外となります。理由は、別荘や空き家のように「常時住宅として使用している建物」に該当しないものは、地震保険料控除の対象外となるためです。

個人賠償責任保険や施設賠償責任保険の重要性

別荘は長期休暇の時期の利用以外空き家となってしまうなど、人が住んでいない期間が長くなります。別荘がある場所に自然災害での台風や大雨の警報が出ていても状況を確認しに行く事が難しい場合もあります。別荘でも管理が不十分だったことにより台風で屋根の一部がはがれて近隣の住宅に被害を与えるなどで損害賠償責任を負ってしまえば、所有者に責任があります。そのようなリスクに備えて個人賠償責任保険(住宅物件の場合)や施設賠償責任保険(一般物件の場合)があると安心です。

また、別荘などの人が住んでいない間の空き家は、放火の被害を受けるリスクが高くなります。万が一、放火で損害を受けた場合は火災保険の契約があれば補償を受ける事ができますが、近隣の住宅に燃え広がる類焼のリスクもあります。別荘であっても「失火責任法」により隣家への損害賠償責任を負う事はありません。しかし、別荘は、常にその場所に住んでいるわけではないため、メンテナンスや管理が行き届いていないと「重大な過失」として損害賠償責任が問われるリスクも一般の住宅より高くなります。別荘は、常に居住する住宅とは異なるため管理が行き届いていない期間に起こるトラブルに備えるためにも個人賠償責任保険(住宅物件の場合)や施設賠償責任保険(一般物件の場合)で準備しておきましょう。

まとめ

別荘は、常に居住している住宅ではありません。台風や大雨、集中豪雨の予報があってもすぐに住宅の状況を確認することが難しい場合があります。別荘は山の中など自然に囲まれた場所に位置している事が多く台風や大雨による倒木のような自然災害で被害を受けてしまうリスクに備えて火災保険で準備をしておくと安心です。

しかし、別荘は常時住居として所有している建物ではないため、住宅物件として火災保険に加入できない場合があります。その場合は、一般物件として契約することができますが地震保険には加入できません。別荘にも火災保険の契約があると火災や自然災害による被害に備えられるため安心です。自分の所有する別荘の火災保険契約について、保険会社や代理店に相談するとよいでしょう。

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