火災保険は今は最長でも5年契約ですが、昔は35年などの長期契約も可能だったため、長い期間が経つうちにどこの火災保険に入っているのか、そもそも契約しているのか分からなくなってしまう人もいます。そうした場合、どのようにして火災保険の契約を確かめればよいのか紹介します。
目次
火災保険の契約の確認方法
保険証券を探す
まずは家の中で保険証券を探しましょう。保険証券が見つかればどこの保険会社でどのような内容の契約をしているのか一目でわかります。住宅を購入した際に火災保険に加入するというケースが多いので、住宅を購入した際の書類の中に紛れ込んでいないかなど確認してみるのがよいでしょう。
保険会社からのお知らせを探す
火災保険に加入していると、保険会社から定期的に契約内容の確認などの案内が送られてきます。そうしたお知らせのハガキなどが残っていないか探してみましょう。保険会社が分かったらその保険会社に契約の状況について問い合わせてみるとよいでしょう。
通帳を確認する
火災保険の保険料を支払った記録が残っていないか通帳を確認してみるのも一つの手です。契約期間分を一括で支払ったという場合は契約時までさかのぼる必要がありますが、保険料を年払いや月払いしている場合は火災保険に契約していればここ1、2年ほどの記録で確認することができるでしょう。
住宅ローンを組んだ銀行やハウスメーカーに確認する
住宅ローンを借りた銀行やハウスメーカーにすすめられた火災保険にそのまま加入しているというケースも多いでしょう。そのため、住宅ローンを借りた銀行やハウスメーカーに確認することでどこの火災保険と契約しているのか分かる場合もあります。特に、質権設定されている場合は銀行が保険証券を保管しているのでどこの火災保険に契約しているのか分かる可能性が高いです。
なお、住宅ローンの返済を終えていて火災保険を更新した覚えがないという場合は、現在火災保険に加入していない可能性が高いです(繰り上げ返済の場合を除く)。そうした場合は、万が一に備えて早急に火災保険の加入を検討した方がよいでしょう。
不動産屋に確認する(賃貸の場合)
賃貸住宅にお住いの場合は不動産屋が提携している火災保険に加入しているケースが多いです。どこの火災保険なのか不動産屋に確認してみるとよいでしょう。また、賃貸の場合は2年契約のケースが多いので銀行口座の振込履歴などでも確認しやすいと思います。
自然災害等損保契約照会センターへ照会する(被災時)
災害救助法が適用された地域または金融庁国民保護計画に基づく対応要請があった地域では、被災により保険会社との契約に関する手がかりを失った場合に「自然災害等損保契約照会センター」で契約に関する照会を行うことができます。照会を行えるのは原則として被災した本人かその親族(配偶者・親・子・兄弟姉妹)です。受付から調査結果の連絡まで2週間程度は時間がかかるので、その点は認識しておきましょう。
なお、この方法はあくまでも災害救助法が適用されるような災害で契約が分からなくなったときのためのものです。平時には使えませんのでご注意ください。
火災保険の見直しには一括見積もりを活用しよう!
火災保険の契約内容をあらためて確認してみて内容を見直したいと感じた場合や契約期間が終了していたので新規に加入したいという場合は火災保険の一括見積もりサービスを利用してみましょう。
物件の情報や希望する補償内容の情報などを入力することで複数の保険会社の火災保険の見積もりを一度に取ることができます。各保険会社の保険料やサービスを比較することで自分に合った火災保険を見つけることができるでしょう。ぜひ利用してみてください。
なお、保険証券は大切なものなので次に契約する火災保険ではすぐに分かる場所に保管するようにしてください(最近は紙の証券は発行せずにオンラインで確認する形式も増えています)。
著者情報
堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。