過去10年を振り返っても東日本大震災や昨年の台風19号など大きな被害をもたらす自然災害が多くありましたが、どの程度の人が火災保険の保険金を請求したことがあるのでしょうか。インズウェブを利用した人を対象としたアンケートより、その実態を探ります。
- 【調査要約】
- 火災保険の請求をしたことがあるのは9%
- 風災・雹災・雪災での請求経験が最も多い
- 自然災害の被害を受けたときに保険金が下りて助かった、補償内容を把握しておくことが大切との声も
- 【調査対象】
- 2020年1月1日~3月31日に保険の窓口インズウェブの自動車保険一括見積もりサービスをご利用いただいた方(有効回答数:1,677)
- 【調査方法】
- Webアンケート
調査結果
Q1. 火災保険の保険金の請求はされた事がございますか?
火災保険を請求したことがあるという人が132人で7.9%、ないという人が1,453人で92.1%という結果でした。
Q2. Q1で「はい」とお答えされた方にお聞きします。
どのような補償内容での保険金請求でしょうか。(複数選択可)
ここ数年大きな被害をもたらしている台風の影響か、風災・雹災・雪災という回答が多くなりました。また、東日本大震災や大阪北部地震など大きな地震が相次いで起こっているために地震保険の請求も4割近くとなっています。
その他と答えた人の回答としては、水災や破損・汚損などといった回答が見られました。
Q3. Q1で「はい」とお答えされた方にお聞きします。
火災保険の保険金を請求された際の体験談についてお聞かせ頂ければと思います。
この質問の回答としては、自然災害の被害を受け、保険金が下りて助かったというような体験談や○○が補償対象となるとは知らずに驚いたというような体験談が寄せられました。そのいくつかを抜粋いたします。
一昨年の台風21号で、カーポートの屋根が飛ばされたのと、風で飛来したもので軒下に穴が開いたのとスレート瓦が1枚割れました。火災保険で全部修理できたので助かりました。
マンションの上階の住人が洗濯中に、排水ホースが外れたことに気が付かずに漏水。たまたま火災保険の内容をみていて「漏水」も保険の対象だと知りました。日頃から各保険の補償内容は把握しておくべきだと思いました。
保険の内容がわからず、支払いの対象か問い合わせをしたところ、、台風に伴う屋根の修理も含まれており、迅速に支払いいただきおどろいています。
台風21号の時、海外旅行から、帰ってきた時、屋根に設置していた太陽光パネルが損傷しました。火災保険に入っていた事を思い出し、写真を保険会社に送ると迅速に手続きして頂けました。
カーポートが雪で壊れた際に使用しました。私の加入していた火災保険(A社)は全額支払われたのですが、近所で同様に壊れた方(B社)は一切支払いなしという場合もありました。また、子供がテレビを壊した際に、家財を使用しました(C社)が、こちらも一部免責金額あったものの全額支払われました。火災保険は、一概に安いからOKではなく、補償内容を重視することが必要と実感しました。
空き巣に入られ、壊された窓ガラスの補償を受けました。空き巣の被害が保険適用になるとは知りませんでしたが、警察の方に教えてもらいました。
一昨年の大阪北部地震で、家の基礎が破損した、電話するとすぐに保険会社が委嘱した建築士が調査にきて被害算定してすぐに保障金額が振り込まれた。
一昨年の台風で納屋の屋根が破損した、ので保険会社に相談すると、工事業者の手配をしていただいた上で、全額保険で修繕していただいた。
家のリフォーム工事で屋根瓦の傷を発見し火災保険会社に相談し火災保険で補償されることが分かり大変助かりました。
大雪の後、雨漏りした箇所を見つけて屋根を張り替えた後に、保険が使える事を知って保険会社に来てもらい、査定してもらって、保険が下りた。
補償内容を確認しておこう
火災保険は長期契約をすることも多く、契約をしてから補償内容を見直したことがない、どのような補償内容だったか忘れてしまったという人も多くいるのではないでしょうか。火災保険では火災だけでなく、風災や水災、盗難など住まいに関する様々な損害で補償を受けられます。契約していても使えることを知らずに使わなかったのでは意味がないので、自分が契約している火災保険の補償内容を確認しておきましょう。