火災保険の選び方

賃貸の大家さんが加入する火災保険は何か違いがある?

投稿日:2019年3月8日 更新日:

火災保険は多くはその物件に住んでいる人が加入するものですが、賃貸物件では物件に住んでいない大家さんも火災保険に入ります。入居者が加入する火災保険と大家さんが加入する火災保険とに何か違いがあるのでしょうか?

大家さんも火災保険に入る必要がある

火災保険はその物件に住んでいる人が入るイメージがあります。しかし賃貸物件の場合は実際に住む入居者だけでなく大家さんも火災保険に加入する必要があります。建物を所有するのは大家さんであるので、火災や自然災害等による建物への損害は大家の方で備える必要があります。

また、それ以外にも建物の破損等で入居者や通行人に損害を与えて賠償責任を負う、火災や自然災害等で家賃収入が途絶えてしまう等の賃貸物件特有のリスクも存在します。こうしたリスクに備えるためにも大家さんも火災保険に入る必要があるのです。

大家さん向けの特約

賃貸物件は先述の通り特有のリスクがあるので、大家さんが火災保険に入る場合はいくつかの特約も検討することが多いです。大家さん向けの特約を紹介します。

※特約の名称は保険会社によって異なる場合があります。

施設賠償責任特約

建物が原因で入居者や通行人など他人にケガをさせたり、他人のものを壊してしまったりした結果、法律上の損害賠償責任を負い負担した場合に保険金が支払われます。例えば、入居者が階段を上っている際に階段が崩落して入居者がケガを負った場合や外壁が剥落して通行人がケガを負った場合で損害賠償を負担した場合に保険金が支払われます。

家賃補償特約

火災などの事故で賃貸している建物の家賃収入が得られなくなった場合の損失額について補償を受けることができます。ただし、契約時に定めた家賃月額、復旧期間が限度ですのでいつまでも補償が受けられるというわけではありません。空室が5割超の場合はセットできないなどの制限がある場合もあります。

家主費用特約

賃貸住宅内で死亡事故が発生し、それに伴い空室期間が発生した場合、発生した空室期間や空室期間短縮のための家賃値引期間分の家賃の損失や清掃・脱臭などの費用を補償します。賃貸借契約が締結されていない賃貸住宅内で発生した死亡事故によって生じた損害は補償されません。

火災保険と火災共済の違いは?

建物に対する火災や自然災害等による損害に備えることができるのは火災保険だけでなく火災共済もあります。この2つはどのような違いがあるのでしょうか?一般に、火災共済の方は非営利団体が運営するものなので掛金が安いです。一方で火災保険は営利を目的としているので補償内容やサービスが充実している傾向にあります。火災に対する補償は両者にあまり差はありませんが、その他自然災害による損害への補償は火災共済は十分でないことがあります。

火災共済の掛金の安さというのは魅力的な点ですが、火災保険はサービス・補償がより充実していることを頭に入れてよく検討しましょう。

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大家さんの建物は大家さん自身で守る必要があります

賃貸契約で入居者は原状回復義務を負い、入居者が加入する火災保険に借家人賠償責任保険が付いているからといっても、それで建物を回復できるのは入居者に責任がある損害の場合のみです。隣家からの延焼や不審火、自然災害などで損害を受けた場合は大家さんが修復する必要があります。また、簡単に修復できて引き続き入居者が住むのならばまだ問題はありませんが、修復に時間がかかったり建物自体がなくなったりして賃貸契約が解除された場合は家賃収入も失ってしまいます。

大家さんが持つ建物については大家さん自身も火災保険に加入して万が一に備えましょう。また、大家さん向けの特約も加入しておくと賃貸特有のリスクについても備えることができるので加入を検討してみましょう。

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