火災保険の基礎知識

ハウスメーカーや工務店から紹介された火災保険に加入しても大丈夫?メリット・デメリットは?

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新築戸建ての家を建てる時に、ハウスメーカーや工務店から火災保険を紹介されることがあります。勧められたプランで加入しても大丈夫なのでしょうか?メリットやデメリットを紹介します。

火災保険は必要?

火災保険への加入は義務付けられているわけではありませんが、住宅ローンを組んで新築戸建てを購入する場合は火災保険への加入が求められることがほとんどです。それは、火災や自然災害で住宅に損害を受けた時でも住宅ローンを返済できるようにするためです。もし大きな損害で住宅を失ってもローンの返済はなくなりません。住宅ローンの返済と再建・修繕費用でダブルローンにならないように火災保険に入っておく必要があるのです。
なお、火災保険は火事だけでなく、台風や豪雨などの自然災害や子どもがテレビを壊した等の日常のトラブルまで補償されています。

ハウスメーカーや工務店経由で火災保険に加入するメリット・デメリットは?

ハウスメーカーや工務店はそれぞれ保険会社や代理店と提携しているため、火災保険を勧められることがあります。家づくりの際には間取りや設備の確認、住宅ローンの申請や各種契約などやる事が沢山あるので、ついつい提案してくれた火災保険に入ってしまいがちです。そこで、ハウスメーカー・工務店から紹介された火災保険に加入するとどのようなメリット・デメリットがあるのかを解説します。

メリット

手続きが簡単

火災保険に申し込む際には建物の情報が分かる書類が必要になりますが、ハウスメーカーや工務店経由で契約する際には必要な書類を用意してもらえることが多いので比較的簡単に手続きを進められます。
また、ハウスメーカーや工務店によっては、建物が損害を受けた時に担当者が火災保険の申請を手伝ってくれることもあります。申し込みや申請手続きがワンストップで済むため、自分で申請するのが面倒だという方に向いています。

団体割引がある

ハウスメーカーや工務店と提携している保険会社と契約すると、団体割引が適用されて保険料が安くなる場合があります。同じ保険会社・同じプランの火災保険に加入するなら、個人で申し込むよりも団体割引を受けた方がお得になります。

デメリット

選択肢が少ない

火災保険を扱っている保険会社は10社以上ありますが、ハウスメーカーや工務店経由で申し込める火災保険は1社や2社に限られていることが多いです。中には不要な特約が付いていて、団体割引で安くなっても結果的に保険料が高額になることもありえます。
1社だけ提案してもらったとしても、その火災保険が我が家にとってベストかどうかは分かりません。保険会社によって補償内容や特約、割引が異なるため、他の火災保険と比べることで補償の手厚さや保険料が安いかどうかが分かるようになります。

保険に詳しくない担当者もいる

火災保険の補償内容は多岐に渡るため専門的な知識が必要になり、ハウスメーカーや工務店の担当者が火災保険に詳しいとは限りません。もちろん中には非常に詳しい人もいますが、全員が保険のプロではありません。
担当者によっては、住宅の状況に合わせた必要な補償を提案できず損害時に保険金を請求したら補償対象外だったという場合や、逆に過剰な補償を勧めて高額な保険料になる場合も考えられます。言われるがままに契約するのではなく、我が家に合った補償を検討していくことが大切です。

火災保険は自分で選べる!

ハウスメーカーや工務店が火災保険を紹介してくれると、何となくそれに加入しなければならないと思ってしまうかもしれませんが、他の火災保険に加入しても問題ありません。そして、紹介された火災保険に加入しないからといって工事の手が抜かれる等のような事はありませんので安心してください。

また、火災保険の補償内容や割引は保険会社によって異なります。ネットで加入できる保険会社の場合はインターネット割引などが用意されていることもあり、団体割引と割引率が変わらないことも。そのため、同じ補償内容でも他の火災保険にした方が保険料が安くなる可能性があるのです。
火災保険は最大5年まで契約できますが、長期契約の保険料は20万円や30万円を超えることも少なくありません。保険料を節約したいという方は火災保険の一括見積もりを利用して保険会社を比べてみましょう。

新築住宅の火災保険加入のポイント

新築戸建てで火災保険に入る場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか。加入時のポイントを紹介します。

時間に余裕を持って検討する

家を購入する時には火災保険以外にも住宅ローン様々な手続きや検討事項があります。期限ギリギリになって内容をよく吟味できなかった…とならないよう、引き渡しの1か月半~2カ月前から火災保険の見積もりを取り、2週間前には申し込みを済ませるにしましょう。住宅の引き渡し後に無保険になる期間が生まれないように、火災保険の補償開始日は「住宅の引き渡し日」に合わせると安心です。

補償内容を決める

火災保険は火事以外にも水災や風災、落雷や大雪などの自然災害をはじめ、水濡れや盗難、破損・汚損などの日常のトラブルも補償されます。補償を手厚くするほど保険料も高くなるため、必要のない補償を外すことで保険料を抑えることができます。
特に気を付けたいのが水災補償です。台風や豪雨による洪水や土砂崩れなどの損害が補償されますが、水災補償の有無で保険料が大きく変わることが多いです。近年は集中豪雨や大型台風が増加しており、家の近くに川がない場所でも浸水被害に遭う可能性があります。ハザードマップを確認して水災補償が必要かどうかを検討していきましょう。

地震保険の加入を検討する

耐震性能が高い新築住宅を建てれば地震保険は不要と考える人もいますが、地震のダメージは住宅に蓄積されるため絶対に崩壊しないとは言い切れません。また、地盤が弱いと地盤沈下などの被害を受ける可能性があります。
さらに地震の被害に遭っても住宅ローンの返済はなくなりません。公的支援も少ないため、住宅の再建や家具・家電の買い直しを考えると数百万円や数千万円の費用が必要になることも考えられます。火災保険だけでは地震による火災や津波の被害は補償されませんので、地震保険で備えることを検討しましょう。

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まとめ

住宅ローンを組んで家を購入する時には火災保険への加入が必須になります。ハウスメーカーや工務店が紹介してくれた火災保険に加入すると手続きは楽ですが、我が家にとって最良の火災保険になるとは限りません。担当者に勧められるまま契約するのではなく、補償内容をきちんと検討していくことが大切です。
自分で選んだ火災保険に申し込むこともできるので、火災保険を比べたい方は一括見積もりを利用すると便利です。一度に複数の保険会社から火災保険の見積もりを取ることができるので、忙しい方でも簡単に保険料を比べられます。他社の補償内容や保険料が気になる場合は、一度利用してみてはいかがでしょうか。

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