これまで、マイホーム取得と同時にマイホームを購入された住宅メーカーや、住宅ローンを利用する銀行で火災保険の加入をされた方は多いと思います。
そのなかで、契約の形として住宅ローンの期間35年と同じ期間の35年を火災保険の契約期間とされている方が大半だと思います。
保険料についても、住宅ローンを組む際に火災保険料も含めた額でローンを組まれ、火災保険は一括で支払われるケースが多くありました。
しかし、最近の我が国日本でも台風や豪雨など自然災害が増えて、将来のリスクの予測が難しくなっている事で、2015年10月以降の新たな契約は10年を超す保険期間での契約が出来なくなり、最長で10年までとなるようです。
これまで35年の契約で一括で保険料を払う事により、保険料の割引を受ける事が出来ていたのですが、今後はこの割引の恩恵を受ける事が出来ず、支払う保険料が増える事になります。
この割引率は保険会社各社で多少の誤差はありますが、1年ごとの保険料との差で見ると、1年間の保険料の35年分と35年の保険期間の保険料を一括で支払った場合では、割引率は30%以上となっています。
今後契約が出来る最長の期間10年の保険料では、概ね15%となります。
また、マンションでは耐火構造の住宅や準耐火構造の住宅が多く、木造の非耐火構造と比べると保険料は安くなっているのですが、日本家屋の様な一戸建てでは保険料も高くなるケースが多く、この割引率の差では負担が増えてしまいます。
これまではマイホーム購入時に35年間の補償を準備していたので、見直しを行う機会が少なかったと思われますが、今後は定期的に見直しをする機会が出てくるようになります。
今後は補償内容を見直す事で、必要な補償を付けたり、無駄な補償を外して保険料を抑えるなど、定期的な見直しも可能になると考えられます。
温暖化が進み、かつてはおだやかな気候の日本でしたが、今後は竜巻や津波など自然災害に備える事も重要になって来るのではないかと思います。