地震大国と呼ばれる日本。
先の東日本大震災では多くの方が、家を失われました。
そして政府の見解では数十年以内には南海トラフ大震災が待ち構えているとのことです。
このように日本で暮らすうえでは大地震のリスクと常に隣り合わせなため、地震保険について知っておくことはリスク管理の面で重要な役割を果たします。
ここで地震保険の概要について説明しましょう。
この保険は火災保険とセットでなければ加入することができません。
さらに、保険金額は新価の50%(最大5,000万円)が上限になります。
保険料は地域によってまちまちで、地震のリスクが高い地域は高く、リスクが低い地域は低いです。
例えば、財務省のホームページによると、「保険金額1,000万円あたり保険期間1年につき」の保険料で最も安いところは6,500円(耐火建物)、最も高いところは20,200円(耐火建物)とあります。
国内でもこれだけの差があるのですね。
保険料の高い地域は東京、千葉、神奈川、静岡、愛知、三重、和歌山など、南海トラフ地震を意識しているせいか太平洋側の地域が目立ちます。
補償内容は地震による倒壊に限らず、地震が原因による火災、津波、そして火山の噴火なども補償されます。
2014年には御嶽山の噴火もあり、地震保険の重要性が再認識されたことと思います。
逆をいえば、火災保険だけではこれらの補償は受けられないということがわかります。地震が原因の火災であっても、火災保険だけでは保険金が支払われないのです。自身の住む場所によって、地震保険の加入をよく考えたほうがよろしいかと思います。
東日本大震災によって、大勢の人が家を失いました。なかには新築1ヶ月ほどで津波に流されてしまった人もいるそうです。保険に入っていさえすればと悔やんでいる家族もいます。保険の加入はもちろん任意ですが、地震による火災は、火災保険ではカバーできません。
万が一のことを考えたとき、あなたは本当に地震保険に加入しなくても大丈夫ですか?